よく連帯保証人と緊急連絡先って一緒なの?という質問をされます。
もちろん皆様ご存知の事と思いますが、全くの別物です。
ここでは、何が違うのか確認していきます。
連帯保証人
借り入れなどの金融取引や賃貸契約において、借り手本人と共に責任を負うことを約束する第三者のことです。連帯保証人は、借り手が債務を返済できなくなった場合に、債権者が直接連帯保証人に対して全額の返済を請求できる法的責任を持ちます。
この制度は、債権者にとって借り手本人だけではなく、第三者も返済の責任を負うため、貸し出す側のリスクを低減する効果があります。しかし、連帯保証人にとっては、借り手が返済不能になった場合に大きな金銭的責任を負うリスクがあるため、連帯保証人になることの重大性を十分に理解しておく必要があります。
緊急連絡先
賃貸借契約における緊急連絡先とは、賃借人が契約を結ぶ際に、賃貸管理会社や大家から連絡を受けるため、または賃借人が緊急事態に直面した時に迅速に対応を求められる連絡先情報のことを指します。この連絡先情報には、賃借人自身の連絡先のほか、賃借人が万一連絡が取れない場合に備えて、家族や親しい友人などの第三者の情報が含まれることがあります。
緊急連絡先の設定は、以下のような緊急時の対応をスムーズにするために重要です。
水漏れや火災などの緊急のトラブル発生時
迅速な対応を要する状況において、賃貸管理会社や大家が直ちに連絡を取り、対応を行うため。
賃借人の健康や安全に関わる問題
賃借人が病気や事故などで緊急の対応が必要な場合に、迅速に家族や指定された緊急連絡先に通知するため。
緊急連絡先の提供は、賃貸契約の安全な管理と、賃借人及び物件の保護を目的としています。契約時には、賃借人は信頼できる緊急連絡先を提供し、変更があった場合には速やかに更新情報を管理会社や大家に通知する必要があります。
まとめ
連帯保証人と緊急連絡先の違いは上記で挙げた通り、借り手本人と共に責任を負うことを約束する第三者か賃借人が緊急事態に直面した時に迅速に対応を求められる連絡先情報のこと。
要は借主に代わって、借主が支払わなくてはならない支払金が発生した場合に、支払う義務があるのが連帯保証人で支払いの義務がないのが、緊急連絡先ということだ。
ちなみに連帯保証人は緊急連絡先を兼ねている事がほとんどです。
連帯保証人になる際は、その義務の範囲をしっかりと確認してください。
連帯保証人を立てられないなどのご相談も承っておりますので、お気軽にご相談いただければと思います。